ふぃふぃちるの長い午後

こんな僻地誰も来ないと思うので、好きに書いていこうと思います

オーディオ沼について思うこと

なんか猛烈に間が開いてしまいました。お久しぶりです。

前回更新が200日ほど前だそうです。びっくりですね。

思い返せばいろんなことがありました。ガルパン最終章の一話が公開されたりとか。がっこうぐらしの実写化が決まったりとか。後は特に何もありませんでした。

 

 

今日はオーディオについて書きたいと思います。

八割方自分へのいましめです。

これから書くことは中学の音楽が3だった音痴の戯言なので、それを踏まえて読んでください。あと、ヤマもオチも意味もない文章なのでどうかよしなに

 

最近、極めていやなことがありました。それで、そのうっ憤を晴らすために音楽をよく聞いていたのですが、せっかくだから専用のプレイヤーを買おうと思い立ちました。

それで買ったのがXDP-30Rです。調べてみるとこの機種、鳴り物入りで売り出されたもののUIがダメ過ぎたせいで値下げされた過去を持つ悲しいやつで、発売当初の半額以下、2万円で買うことができました。

今ではシステムアップデートのおかげで問題点は概ね改善され、不自由なく使えています。

 

元エリートなだけあってこの機種、結構器用です。マイクロSDを二枚刺せたりもそうですが、購入の決め手になったのは「バランス接続」と「ハイレゾ対応」です。

ハイレゾはいい加減有名になったのでいいとして、バランス接続とは一体?

普通のイヤホンとの違いをざっくり説明すると、普通のイヤホンは左右でグランド線を共有しています(左右のプラスと共有のマイナスで合計三本)が、バランス接続は左右それぞれでグランド線を持ちます(合計四本)。そのため音質が向上する……という規格です。

 

そもそも最初からそういう規格で作っとけや、という感じもしますが、なにか事情あってのことだったのでしょう。

 

XDP-30Rを買った僕はずっとiPhoneに合わせて使っていたMA 750iを引き続きメインで使っていたのですが、ほかのイヤホンも欲しいな、と思い立ちました。関係ないんですがMA 750って全然音量取れないですよね 公称インピーダンス本当に合ってるんですかね

そこで中華イヤホンに手を出しました。買ったのはKZのZS5。若干高音が刺さる奴でしたがイヤーピースを変更して事なきを得ました。

しかし、このイヤホン音漏れするらしく、外では使えないことが分かりました。イヤホンを専ら電車内で使う僕には致命的です。

なので新しいイヤホンを調達しなければならないと考えました。そこで僕はやめとけばいいのに中華イヤホンの福袋に手を出しました。この間アマゾンで売ってた3000円のやつです。

手元に5つのイヤホンがあってややもてあましていた僕ですが、それなりに満足していました。これ以上は要らねえなと思っていました。

 

ですが、人間の欲望はとどまるところを知りません。

 

さて、先ほどお話したとおり、僕の買ったXDP-30Rにはある隠された機能がありました。それがバランス接続です。なにやら音が良くなるらしいですね。

「どんな音がするのだろう」一度芽生えた好奇心は時間と共に膨れ上がります。あるものは試してみたくなる、これは私という人間の性です。多分俺がアメリカ大統領だったら核ミサイル連射する、トランプめっちゃ我慢してる えらい

 

ですが、ある問題に直面します。僕はバランス接続のイヤホンを持っていないのです。僕の手元にはやたらにイヤホンがあるのに、そのどれもが対応していないのです。神様も残酷なことをする

 

調べると一番安いバランス接続イヤホンは6000円弱で買えるようです。ネットだとすぐ買えますが、イヤホンは視聴してから買った方がよいと中華イヤホン福袋で学びました。気付くと僕はヨドバシのイヤホンコーナーにいました。果せるかな、おあつらえ向きに「バランス接続を体験しよう!」というコーナーにお目当てのイヤホンがありました。SE-CH5BL。おそらく最安値でバランス接続が楽しめるイヤホンです。半信半疑の僕は2.5mmジャックをDAPに差し込み、音楽を再生します。曲は君の銀の庭だったと思います。

 

明確に音が違いました。

 

近眼だった僕が初めて作った眼鏡をかけて自分の母親の顔を見たときのような衝撃。たとえて言い表すとそんな感じでしょうか。目からうろこが落ちるとよくいますが、耳からうろこが落ちたような気分でした。

違いを言い表すのは難しいのですが、低音が力強くなって、今まで聞こえなかった高音が聞こえるようになった、そんな感じです。

 

気のせいかもしれないから二回視聴しにいったのですがその両日で同じ感覚を得たので間違いありませんでした。

そんなわけで僕の所持イヤホンがまた一つ増えました。日替わりでイヤホンを使って一週間はもつようになってしましました。買いすぎです。耳は二つしかないのに。

 

まあこれで好奇心と物欲を抑えられたように思われました。

しかし。

僕は思い出してしまったのです。

 

XDP-30Rはハイレゾ対応だということに。

 

 

というわけで、e onkyoハイレゾ版のシンゴジラサントラと、単品で残テと君の銀の庭を買いました。

どんな音がするのだろう、僕ははやる気持ちを抑え、一番好きな曲であるところの君の銀の庭を再生をしました。

 

全然、違いが分かりませんでした。

 

いや、マジで全然分からなかったんですよ。本当に。特に君の銀の庭は顕著。巷でよく言われている解像度云々量感云々全く。君の銀の庭に関しては絶望的にCD音源でした。息遣いもへったくれもあったもんじゃない。

残酷な天使のテーゼに関しては比較対象の録音が古すぎるのもあってか、劇的ではありませんが違いはありました。でもそれってリマスタリングのときにいろいろ弄ったからじゃないの?とか考えてしまいます。

シンゴジラのサントラに関しては一部聞こえなかった音が聞こえる気がしたのでまあよかったです。願望が齎した幻だったのかもしれませんが。どっちにしても同じことです。

 

イヤホンの性能が足りていないのか?と考え、HD598を無理やり繋いでみましたが結果は同じでした。

 

「よい音とは何か?」ということ

最近よく考えます。いい音ってなんでしょうか。よく、「このDAPは音がいい」とか、「真空管アンプはデジタルとは全く違ういい音がする」とか言いますね。それで影響されやすい僕なんかは、そうかこの機種は音がいいんだななどと考えてしまいます。

しかしこのとき、僕が思い浮かべているいい音とあなたが思い浮かべているいい音ははたして同じでしょうか?もしそうでないなら、こんなレビューに何の意味があるでしょうか?

音質の話は突き詰めるとこのような「あなたが感じるリンゴの赤と私が感じるリンゴの赤ははたして同じだろうか?」という禅問答に陥ってしまい、定量的な議論はできません。早い話が好みの問題ってことですね。

 

だからこそ、オーディオ界隈は沼なのでしょうね。ある程度お金を出して満足している人の機器を丸パクリして聴いてみても自分が満足できるとは限らないわけです。だから人は無限にさまようことになるし、半分サギみたいな商売もまかり通るのでしょう。

 

一応分かりやすくいい音の指針として、「原音再生」つまり元の音をそのまま再生できればよい、という指針は立てられそうです。

この方針の先にあるイヤホンやヘッドホンはモニタリング系のものになるのですが、正直言ってこのモニタリング系ヘッドホン、僕はあまり好きになれないのです。

高校時代、放送部で編集をやっていたのでモニタリング系のヘッドホンをよく使っていました。それでよく音楽も聴いたりしてたのですが、なんかこう、味気ない音だという印象を持っています。先の話で言うところの好みじゃない、ということです。

ただし、高校時代、とくに放送部ではストレスからか幻聴が聞こえてたりしたので今聞くとまた違った印象なのかもしれません。

いずれにせよ、モニターライクな音は好みでない、という話でした。結局、自分にとってのいい音は分からず終いです。

 

いい加減飽きてきたので強引に話を終わらせますが、自分にはハイレゾを聴き分ける耳がない、ということが分かったのは収穫でした。(おそらくは)余計な出費をしなくて済みます。

 

ところで、私の浪費は「XDP-30Rにはこんな機能があるんだ!」という気付きが発端でした。

最近、XDP-30Rがデジタル出力に対応、つまりポタアンがつなげられることに気付いてしまったんですが、はたして。